義理父の場合・1・
いよいよ義理母が入院することが決まり、準備に忙しいころ。
義理父が調子を崩しました。
「肺炎みたいらしいんだけど。」
えー、この時期に肺炎とか。まあ高齢なので、何があってもおかしくはないんだけれども。家からほどんど出てない人が、コロナになるとも思えず…。
「ディサービスに行ってるから、そこでもらってしまったかも…。」
悪い方へ考えますねぇ。
ひとまず、紹介された病院へ向かうと、厳戒態勢ですよ。肺の数値が悪い?血液検査で引っかかってる?
詳しいことはわかりませんが、とにかく、紹介された病院ではだめということで、次の病院へ。
今思えば、もしも、、、だったら公立の病院でなくてはだめだったんですね。
慌てて向かった病院ではもちろん隔離でした。
が、結局は、肺に菌が入って高熱が出てたということだったんですね。
義理父もあちこちたらいまわしにされ、つらかったでしょう。
とにかく入院です。
そして、です。次の日。小姑様が病院に行ってみると。
「おじいさんが大変!わけのわからないことばっかり言ってる!!!ホテルだとか、なんとか、私のことがわからないとか!!!」
せん妄ですね。
小姑様は、入院するときに、せん妄になるかも、と言ってましたからそれだったんですけど。
看護婦さんが言うには、よくあることだから、すぐに戻りますよ。話しかけてあげてくださいね。と。
それから、毎日1時間ほどかけて、小姑様は、病院に行ってくださって、励ましてくれましたよ。義理父を。
せん妄は3日ほどでなくなったそうです。
え?私は病院に行かなかったのかって?
コロナで病院には家族1名づつしか行けないんですね。
義理母の入院のこともありましたから忙しくて。任せてしまいました。
「昔から、おじいさんのことになると、あの子はああだから、任せておけばいいから。」
義理母がそういうので、任せるしかありませんでした。
そして、私が義理父の病院に行ったのは、入院して5日後くらいでしょうか。
「介護認定調査があるので、家族の方が来てくださいっていわれてるから、きてほしいんだけど。」
小姑様からの電話でした。
義理母は、「任せるから行ってきて。」
小姑様と義理母の間で、いろいろすでに決まっていたんでしょう。
私は、家族という名のハンコ要因ですからね。
病院に行くと、小姑様と、ケアマネさん、認定員さん、看護師さん、そして、何も知らないのはたぶん私だけの状態でした。
続きます。