義理父の場合・5・

介護ベッドが届き、小姑様と、義理父と、ケアマネさんが一時帰宅。

しばらく過ごしてみて、様子を見ようということになりました。

 

「ホームに帰りたい。いつ、ホームに帰れるの?」

その日から、義理父は、口癖のように繰り返しました。

 

そのたびに義理母は、むっとした顔をして、

「あんたの家だよ。自分が建てた家だよ。そんなこと言ってどうするの?」

そして、一日をベッドで過ごしている義理父に

「歩けるんだから、元気にならなきゃ。もっと食べて。栄養付けて。着替えもトイレもいけるやろ?」

 

そして義理父はいうのです。

「ホームに帰りたい。俺の金で行くんだから好きにさせてくれ。」

それに答える義理母は。

「そんなこと言ったって、ホームのお金は○○万かかるんだよ。これからどうするの?」

確かにそうです。お金がかかるのです。

そして主人と私で、前にいたホームからすべての荷物を引き上げていますし、小姑様も期日で契約を解くはずです。

 

こんな風になるとは思いもよらなかったです。

もしかしたらお金に余裕があるから、こういうことになったのかもしれません。

 

そしてまた、私が知らない間に、ケアマネさんが来て、次のステイ場所を決めた、小姑様と義理母。

「近くで空いてるところがあったからね。今度は特養だよ。でもお金は高いね。」

(義理父は。。。三割負担なので)

「でも、本人がここにいたくないって言ってるんだし仕方ない。それに私も家に一人にして、週3回のリハビリに行くのはご飯のこととか大変だからね。」

 

義理父は家に帰ってきて一週間ほどで、次の施設に移っていきました。

 

義理父は帰宅してからはずっと、言っていました。

「家にいて、あれしろ、これしろ、指示されるのは嫌だ。好きにさせてくれ。

施設にいれば全部やってもらえる。もう、何も考えたくない。」

88歳。そんな感じですか?

人生というか、本当に、これからの自分たちのことを深く考えざるを得ないという心境になりました。

 

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