義理父の面接
先日義理母と小姑様が義理父の面接に行きました。
「今日は面接なんだよ。」
と、義理母。
「あらそう、だいぶ歩くの早くなってきたもんね。」
と、私。
「???」
義理母の不思議そうな顔。
「リハビリの面接でしょ?」
と尋ねると、義理母が不思議そうな顔をして聞いてくる。
「おじいさんはリハビリはしてないよ。」
・・・なんだ、そっちか。
「ああ、おじいさんの面接なのか。知らんかった。お姉さん来るの?」
「2人しか行けないからね。」
それは知ってる。私に声がかからないことも知ってるし、小姑様と行ってきてほしいから声かけないでね。私に。
「心配だなあ。おじいさん。」
義理母はいつもそう言う。先回の時も面接の後話をしたら泣き出すし、おじいさんがかわいそうだ、かわいそうだと言っているばかりで落ち着かなかった。
心配な気持ちはよくわかる。けれどそれは今更だし、なにができるかと考えてもすぐにできることは見つからない。
私としては、家に帰ってくるのがいちばんいいと思っている。
けれど、義理母は絶対にダメと言う。
そして義理父本人も家にいるのは嫌だと言う。
だったらやっぱりどこかの施設に入るしかない。
今いる特養は、嫌だと言っているらしいんだけど、理由までは聞いていない。
ベッドの周りに鍵の掛かった柵があって・・・という話があったけど、あれはベッドサークルの留め金(空きっぱなしにならないように引っ掛けるもの)で、どこの施設もそうなっているという説明を聞いた。
開けてはいけない言われているのか、言われてないのか、そのあたりも義理母と小姑様は聞いてきてるので、その後そのことについては何も話してないんですが、それが原因?不信感への発端?
「だいたい、おじいさんはわがままなんだよ。そんなになんでも思い通りになるわけはない。」
義理母はそんな風に言っている。
私は笑って愚痴を聞く。
できることはそれだけ。
そして我が家にもコロナワクチン接種の封筒が届いた。
義理父と義理母、2人の分。
「おじいさんの分はどうなるの?」
私が聞くと
「ああ、さっき施設に電話したら、届いた封筒持ってきてって言われたよ。向こうでやるんでしょ?」
「それなら安心だね。」
義理母は無反応に見えた。年を取って、こんな病気が流行って、つらいだろうなあ、と思う。
義理父がどうしているのか、施設で会えるのも月一回の面接だけ。
早く通常の日々が戻りますように。と、願うしかないです。